2025-06-23 大阪でグローバルサウスの鼓動を聴く――世界の再編と日本企業の針路
最近、大阪・夢洲で開催中の万博に頻繁に足を運んでいます。
フランス、アメリカなどの人気のパビリオンは2時間以上並ばなければならないので、暑さのため足を運ぶのを見合わせているのですが、いわゆるグローバルサウス――アジア、アフリカ、中南米など新興・途上国の国々のパビリオンは比較的入りやすく、多くの国のパビリオンを見学しています。多様な文化と可能性を感じ、特にまだ行ったことのない南米やアフリカの国々に行ってみたいと夢想しています。これほどまでに多様な人々が、自分の知らないところで日々懸命に生き、未来に向かって歩んでいることに、感慨深いものを覚えました。
私たちは往々にして、自分の業界、自分の国、自分の常識の中で物事を考えがちです。しかし世界は、いつの間にか新たなダイナミズムに満ちた構図へと動いています。IMFのデータによれば、2024年には世界経済成長の約8割がグローバルサウス諸国によってもたらされる見通しです。また2050年までに、グローバルサウスの名目GDPの合計が、アメリカや中国を上回ると予測されています。人口動態でも、若年層の多いこれらの地域は、将来のマーケットとして無視できない存在となりつつあります。
一方で、日本企業の多くは、依然として欧米や中国に対して比重を置いた事業展開に留まっているのが実情です。現地の制度、商習慣、言語の壁――確かに障害は少なくありません。けれども、それを越えた先にこそ、新しいビジネスの地平が広がっているように感じます。BMSでは何とか言語の壁を越え、他国の企業とのテーブルマッチングを実現できないかと模索しています。(この動きに参加したいという方は是非理事の谷津までお問い合わせください。https://socialbms.net/users/yatsu)
万博のパビリオンを歩いていると、ただの展示以上のものが見えてきます。それは「つながりへの渇望」です。今回初めて知ったのですが、万博では展示物については関税がかかっておらず国々の歴史や産物を見せ合うことで、広く世界のことを知ることが出来るようになっているそうです。自国の魅力を伝えたいという情熱、パートナーを求める真摯な眼差し。ビジネスマッチングの可能性もまた、こうした国際的な人間関係の芽から育まれていくのだと感じます。特に、パビリオンを貸し切りにして一般の来場者を対象とせず、招待した関係者やビジネスマンを中心とした各国主催のパーティに参加するとそういった熱を強く感じます。
私たち経営者に求められているのは、既存の市場や枠組みに安住するのではなく、自ら未知に飛び込み、世界の鼓動に耳を澄ませる姿勢ではないでしょうか。学び続けること、異文化に敬意を払うこと、その積み重ねが、次の事業機会を生むのだと感じています。
万博で感じた驚きと感動を胸に、今まで以上にグローバルサウスの現実と向き合い、日本企業としてどのような貢献ができるのかを模索し続けたいと考えています。今度世界一人口の多い国となったインドに訪問してみようかなと考えています。皆様も大阪万博に足を運んでみてはいかがでしょうか。
