2024-06-24 東京都知事選挙の注目点
東京都知事選挙の注目点
東京都知事選挙が始まり、テレビでは現職の小池百合子氏と元民主党の蓮舫氏という二人の女性候補が注目を集めています。二人とも国政での経験が豊富であり、都知事選という舞台を通じて国政の代理選挙の様相を呈しています。正直なところ国政選挙の事情を地方選挙に持ち込んでも地元の人が争点とすべき議論は進まないような気がするので、あまり好きではないのですが、今回もトップ2候補についてはその構図が持ち込まれています。
しかし、この2候補に関しては、それぞれ問題も抱えています。現職の小池百合子氏は、学歴詐称疑惑が再び注目されています。一方、蓮舫氏は、公職選挙法違反の問題や二重国籍問題が大きな議論を呼び起こしています。いずれにせよ、女性2人がこういった政治の焦点となっていることに女性首相の誕生も時間の問題だなとは感じます。
このような旧来型の国政代理選挙の色彩が強い中で、石丸候補が新たな風を吹き込んでいます。ネットを巧みに活用して有権者との直接的なコミュニケーションを図り、独自の選挙戦を展開しています。彼は安芸高田市の元市長として地方政治での実績を持ち、その経験を基に東京都の新たな未来を描こうとしています。彼の戦略は、従来のメディアを介さずにSNSを駆使して広範な支持を集めることであり、これが特に若年層や都市部の有権者に響いているようです。今までのテレビを使った選挙戦から、ネットを使った新しい選挙戦が日本にやっと届いたというイメージです。
石丸氏のようにネットを駆使して選挙戦を戦う姿勢は、今後の日本の政治における新しい潮流となり得ますし、またそうなってほしいと考えています。これまで、2010年頃から始まったアラブの春に代表されるようにSNSが社会変革の一助となってきました。その後、アメリカではオバマ氏やトランプ氏がいち早くSNSを取り入れ、政治のあり方を大きく変えました。この波がついに日本にも到達し、ネットを通じた政治の変革が定着するかどうかを注視しています。ネットを使った選挙戦が一般化することで、政治に興味を持たなくなってしまった若い人々が変わり、日本という国の未来を誰もが議論することを躊躇しないような空気が醸成されるとよいなと思っています。
政治が大きく動くときはビジネスの形態も大きく変わります。特に今はAIという技術面からの社会構造の変革圧力が強いタイミングですので、雪崩的な変化が起こりえると考えています。社会構造の変化は政治の形態にその初期症状がみられることが多く、比較的安定している日本社会では、世界に比べるとその発露は遅れていますが、マグマのようにその内部圧力は上がり続けています。上手く変化に対応して行きたいものですね。
